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私たちは、多様な人たち、様々な場所で活動をしています。ですから、その活動のあり方も様々です。主催する団体や参加している人たちと「こんなことがしたいな」「こんなことが出来ると良いのだけれど」ということを話しあいながら、活動の具体的内容を決めていきます。演劇にいろんなジャンルがあり、ジャンルの中にも多数の作品があるのと同じです。 からだを使ってゲームをします 私たちは、多くの場合ゲームから始めます。互いを知り合うようなゲームから、仲良くなるゲーム、少し演劇的なゲームなど様々です。 Give me a Shape & Space(ギブミーシェイプ、スペース) からだを使って「物の形」や「場所」時には「抽象的なイメージ」も表してみます。 人間彫刻(にんげんちょうこく) 文字通り、人間が彫刻(像)になります。言葉では伝えることが難しいことも、からだを使うと理解できたり、感じることが出来ることもあります。 聞き書き(ききがき) 取材(インタビュー)をして、その言葉を書き起こしていく作業です。話してくれた方が一人で話し続けているかのように、一人称で書き起こしていく文章です。 ドラトラ(ドゥラトゥラ) タガログ語で「詩劇」という意味です。 ・名詞 という5つの側面から思いつく言葉を置いていきます。メモしていくといっても良いかもしれません。 ・誰の視点か ・声の大きさ など、演劇的な工夫をして、自分たちの伝えたいことを詩劇にして発表します。 取材劇(しゅざいげき) 文字通り、取材してつくる演劇のことです。これこそ色々な方法があるので、「これだ!」とは言えません。 フォーラムシアター 直訳すると「討論劇」とでも申しましょうか。簡潔に言うと 1:短い劇(5分から長くても20分)の劇を一度上演します。その劇には様々な問題が含まれています。多くの問題は、そのフォーラムシアターを上演する場の、その集まりのテーマに関係するものです。例えば、ハラスメント、ジェンダー、日本に住む外国人との関係、家族の問題、患者と医療技師の問題、グループ活動で起こる問題(役員決め)等です。 2:もう一度同じ劇を上演します。その時には先ほど ん?」「へんだな」「一言いいたいぞ!」と思い、グッと我慢をしてもらったところで、劇を止めてもらいます。手を上げたり、「ストップ!」と声をかけたりして下さい。 3:ストップと声をかけてくれた人に意見を言ってもらいます。可能であれば劇中の登場人物になりかわって、役として意見を言ってもらいます。そして劇をドンドン変えていってしまいます。言い返された役の人は、それまでと態度が変わるでしょうか?何かに気づくでしょうか?また、苦痛だった人はその苦痛から逃れるような結末になるのでしょうか? どうやったら変わるのか試してみたり、普段は言えないことを言ってスッキリしたり、また言えないことを言うための練習になったり、フォーラムシアターの可能性はたくさんあります。 私たちが気をつけているのは、目的が正解を見つけることではない、ということです。いろいろな意見が出ることが主たる目的です。そうでないと討論になりません。そうではないと「討論劇」ではなく「正解を当てよう劇」になってしまいます。日常の様々なことは、そう簡単には変わらないですしね…。 フォーラムシアターは、上手い役者が必要なのではなく、その問題に直面している人が必要です。ステレオタイプ的な話より、細かいかもしれないけどより具体的な事柄(例えば箸を洗った後、どちらを上に向けて置いておくかなど)が劇をリアルにします。ですので、私たち(演劇デザインギルドのメンバー)だけでつくることはなく、毎回、依頼をして下さった方(団体)と一緒に、話しあい、取材し、それから劇をつくっていきます。時代、場所によって問題は変わります。「これ」という決まった劇を毎回上演しているわけではなく、毎回ゼロから一緒につくっていきます。 ★★★★★ お問い合わせの場合、こちらのお問い合わせフォームをご利用下さい。 |
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