豊橋 ファシリテーター養成講座

7月から8月にかけ、穂の国とよはし芸術劇場PLATにて、ファシリテーター養成講座というものの講師を務めておりました。

・7/17 18時〜20時 演劇ワークショップに触れてみる
・7/26 13時〜17時 ドラトラ(詩劇)
・7/27 10時〜17時 ワークショップのゲームを考える、試す
・8/9 13時〜17時 8/31に行う子どものワークショップについて考える
・8/10 10時〜17時 8/31に行う子どものワークショップについて試す
・8/30 13時〜17時 ワークショップ準備、リハーサルなど(追加日程)
・8/31 9時〜17時 ワークショップ縁日、子どもと大人の演劇ワークショップ

という大きな流れでした。
私は、特にワークショップのことを考えたり、進行(ファシリテーション)のことを考えたりする時には
・勉強する(学ぶ、考える、etc…)
・実践する(試す、やってみる、失敗する、etc…)
・ふりかえる(客観的にみる、客観的な意見をもらう、etc…)
の繰り返し思っています。誰かの講義を受けるだけではダメで、やりっぱなしではダメで、どれもグルグルと続けて行う必要があると考えます。

なので、この講座の受講者は大変だったと思いますが、参加者同士で試しあったり、意見交換をしたり、考えたりした後で、実際初めて出会う子どもたちとワークショップを進めて行く経験というのは、とても大きかったのではないかと思います。
同時に、そのワークショップを進行してもらうための講座を進めていく私の糧にもなったように思います。

講座講師は、演劇百貨店柏木陽さんと一緒に務めました。

7/17
「演劇」「ワークショップ」に初めて触れる方もいるので、導入のようなワークショップ、演劇づくりをやりました。
僕も、本当はですが、2時間程度でワークショップが完結するのは難しいな、と思っています。楽しいだけで終わってしまうことが多いからです。
もちろん楽しいだけで終わるのが悪いわけではありません。しかし私は(私たちは)演劇をつくることを一つの大きな目標にしていて、つくる演劇は観ている人に何かを伝えるべきものであると考えるからです。「自己解放」「参加者同士が仲良くなる」「表現が豊かになる」というようなことはあるとしても、それは副産物だと思うのです。それを目標にしているわけではありません。参加者だけの自己満足で終わらない方が良いなぁ、と考えています。

※「悪い」「やってはいけない」と言っているわけではありません。私がそのことを目標にしていないだけです。

なので、本来は2時間で短い。2時間だと2時間でできることしかできません(当たり前ですね)。
しかし、ワークショップという言葉が多く使われたり、ワークショップが開かれたりしている現状、忙しい現代においては、社会状況に合わせたワークショップを考える必要もあります。
とするならば、本来的には2時間でおさまらないけど、私が伝えたいことを凝縮した形で進行した方が良いのではないか?というのが私の思いで、このようなワークショップも数多く行っているのです。
凝縮版をこの日は行いました。

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全劇研2014

暑中お見舞い申し上げます。
東京は暑いですね。雨の多い地域もあるようですが、皆様いかがお過ごしでしょうか?

先日、8/4(月)に全劇研で講座を一つ担当しました。
前日まで(8/3)海に行っていたので、真っ黒(真赤?)に日焼けした変な講師になってしまい、申し訳ありませんでした。

いろいろなことをやりましたが、新聞演劇(ボアール)の、平行演技・伴奏読みを試してみました。
固定残業代についてや障がい児の保育園入園のこと、武器輸出三原則についてなど、声に出して、身体を動かして、太鼓や笛や鈴を使いながら
様々な方法で記事を読み、読み手の考えや記事の裏にあることなどを浮き上がらせて行きました。

小中高の先生、大学の先生など様々な方がおりましたが、どのかたも熱心で、熱心であるからこそ面白い演劇活動ができたように思います。

その後の「物語を演劇にする」のは、時間的に難しかったかな、と思いましたが、こちらもやってみて良かったと思いました。
演劇は頭で考えてるだけじゃダメで、やはり、実際に自分で動いてみないとだめだな、なんて改めて思いました。

今週末は、再び豊橋でファシリテーター養成講座があります。
8月後半には、子どものWS先生の為のWSなどもあります。

皆様、お時間ある時に、お誘い合わせの上、遊びにきて下さい(笑)

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先生のためのワークショップ(講座)

明日は夏至らしいですね。今日は暑いです。

いろいろ告知したいことは多いのですが、そろそろ先生達が夏の予定を決め始めている頃だと思うので、先生のためのワークショップや講座を告知します。

 

第63回 全国演劇教育研究集会(全劇研)

毎年やってます演劇教育連盟(演教連)の講座です。
今年は代々木の国立オリンピック記念青少年総合センターでやります。
基本的にどなたでも参加できますが、一応学校での演劇活動のことをやろうと考えています。

全劇研自体は8/2〜4でやっていますが、私の講座は8/4です。
お時間のある方、遊びにきて下さい。

詳細は
http://www4.ocn.ne.jp/~enkyoren/festa.html
をご覧下さい

先生のための演劇ワークショップ『はじめのいっぽ と もういっぽ』

世田谷パブリックシアターで毎年やっていたのですが、去年は1年お休みしました。
今年は復活です!
先生自身が演劇をつくって、近くの子どもの施設(児童館や学童など)に見せに行っちゃおう!
という試みです。

一昨年もやりましたが、参加者には好評でした。
お時間つくって、ぜひいらして下さい。

日時:8/25(月)13時~17時
8/26(火)10時~17時

参加費:2,000円(全2回分)
主催:世田谷パブリックシアター

詳細は
http://setagaya-pt.jp/workshop/2014/08/2014_5.html
をご覧下さい

路上演劇祭Japan2014

今年も路上演劇祭Japanやります!
僕は、毎年のことながら、Cerro Huachipaという日本人と在日ペルー人の仲間でつくった演劇グループで参加します。

時間は未定ですが、5/18(日)にやります。
今回は、日本に住んでいる、あるペルー人家族が震災の時にどうだったのか、そいういう話です。
お誘い合わせの上、来て下さい。

見物無料、5/17〜18両日、私たち以外にも、いろいろなグループが演劇や音楽などをやります。

calle2014

 

不登校の子どもたちが通う学校にて

ほっとスクール 小学校高学年~中学生(6月上旬、11月中旬)

1時間 × 2日間(学校全体_世田谷パブリックシアター事業)

1日目
輪になって自己紹介をする
(名前、好きなもの、嫌いなものなど、子どもたちも私たちも同様に)
全員でいろいろな順番に並び替えをする
(名前の五十音順、背の順、誕生日順、寝た時刻順)
ブラインドカー
ブラインド・ファインド・ハンド
新聞紙を使ったリレー

2日目
鉛筆のダンス
熊がきた
だるまさんが転んだ
Give me a Shape
ことわざを身体で表現する
「危ない瞬間」を数人でストップモーションで表現
数人で俳句の風景を身体で表現する

こーたのふりかえり

世田谷区には「ほっとスクール」という名前の適応指導教室があります。

心理的理由等により不登校の状態にある児童・生徒が、体験活動やスポーツなどの小集団生活を通して、社会性や協調性を育み自立心を養い、学校生活への復帰や自分の進路の実現をめざします。学校とは違い、学年分けやクラス分けはありません。小学生・中学生が一緒に活動を行います。午前は「学習の時間」として、一人ひとりの子どもの進度に合わせ、個別学習に取り組みます。午後は「活動の時間」として、スポーツや読書など、自分のペースで活動します(世田谷区HPより)。

その中の午後の時間に、演劇的な活動を取り入れた授業を行いました。少し時期は離れていますが、1時間の授業を2回行えました。

不登校の子どもたちが集まる教室だったので、いつも以上にナーバスになっていたのは確かです。でも、子ども同士というか、同じ学年のクラスメイトが集まる教室ではないので、心配していたほどには私たちを拒んでいる漢字ではありませんでした。

それでも最初は「誰だ?演劇?何をやらされるんだ?」という感じで緊張していましたが(もちろん私も)好きなもの、苦手なもの等を話していくうちに、だんだんと解れていきました。普段は人前で話すことや自分自身のことを話すことにかなり抵抗があるようですが、ゲームで、私たち大人も同じ立ち位置で、呼んで欲しい名前、好きなもの、苦手なものなどを言っていくことで、抵抗が薄れていったのだと思います。
お互いのことを干渉しないことで成立する関係性を作りがちですが、この日は、知り合う(干渉する)ことで関係性を作っていこうと私は心がけながら進行していきました。
人数の多いクラスなどでは「早並び」と呼んでいる並び替えのゲームをよく行います。これは互いを知ることゲームの一つですが、競争の要素が強く、ほっとスクールには適さないと感じたので、全員でゆっくりと並び替えをするゲームをやりました。同じようなゲームでも、人や場所が変わることで、種類を少しずつ変えていきます。

また、からにこもりがちになると(私が勝手に)思っていたので、言葉を使わないで人を信頼するゲームをやりたいと思っていました。そこでブラインドカーを行ったのです。二人組になり、一人が目をつぶって歩いて、その人の後ろにもう一人が目を開けたままついていき、危ない時だけ止めて方向を変えてあげる、というゲームです。単純なゲームですが、そしてあえて言葉では言いませんが、少しずつ場の仲間と関係を築いていけたと思います。
そして続けてパートナーの手を当てるゲームをしました。二列に並んで、横の人と握手をします。その手を片方の列の人は目をつぶったまま覚えておき、スタートの合図で、目をつぶった人はそのまま手を出しておいて、もう片方の列の人が、パートナーや他の人と次々に握手をしていきます。「この人が自分のパートナーだ!」と思った時には、握手した手を離さないようにします。最初は子どもたちは「出来ないよ~」と言っていましたが、ほとんどの子どもがパートナーを当てられました。パートナーを探し当てることは嬉しいし、外れても楽しいし、こうやって手を触れあうことも出来ていくことで、また他人との距離が短くなったり、距離感を計れるようになっていくのだなぁ、とこの時思いました。

5ヶ月ほど経ってからもう一度時間を頂けました。前回と違って最初から笑顔を見せてくれましたし、初めて会う子もいましたが、前回参加した子どもに様子を聞いたからか、楽しみにしていたようです。
今回は、教室のスタッフ(先生)とも話して、より演劇的なことに挑戦しよう!ということになりました。演劇的な作業をするということは、表現すること、つまり見られることもありますが、グループで相談するという作業が入ってくるので、ほっとスクールの子どもたちには良い活動になるのではないか、と私たちで相談して決めました。
しかし小学校高学年~中学生で、男子生徒もいますし、いわゆる学芸会的な演劇は楽しまないと思います。私も楽しくありません。そこで「表現する」「セリフを覚えて、大きな声で言う」みたいなことを排除してやろうと考えました。
最初は二人組で、「犬もあるけば棒に当たる」「ネコに小判」といったことわざをやりました。全員同時にやっているので抵抗はないようでした。そこから発展して、「柿食えば鐘が鳴るなり法隆寺」「古池や蛙飛び込む水の音」というような有名な俳句を身体で表現してみました。どの子どもも楽しそうに、積極的に活動していました。

実は、始まる前先生は「俳句は難しいのではないか、表現することを拒んでしまうのではないか」と心配していました。しかし、終わった後先生は「やれば出来るんですね~」と嬉しそうに語ってくれたのが印象的でした。先生達は、子どもたちは普段は「怖がってやらないだろう」という不安から、いろいろやらないことが多いようだ。例えば競争するゲームなどはあまりやらないそうです。でも、私たちのような学校ではない外部の人間が「刺激」を与えることで、子どもたちの別な面、新たな可能性が先生にも見えたようだ。そのことに大きな意味があると思うのです。
子どもたちの心を解放していったり、関係性を創り上げたり、成長するのを手助けしたり、そういった直接的な意味も多分にある活動ですが、毎日子どもたちと付き合っている先生たちに、子どもたちの違う面が見え、先生たちがナーバスになりがちな活動も実は有効であるということを発見できる、そいういった意味でも充実した授業だったのではないかと感じます。